PR 更新日 : 2024.07.31

デビットカードとは?おすすめのデビットカード5選も紹介

デビットカードとは、実店舗やインターネット上などで代金の支払いに使える決済用カードのことです。デビットカードは預金口座と紐づいており、支払いに利用すると口座から代金がリアルタイムに引き落とされるのが特徴です。

キャッシュレス決済手段のひとつとして数えられることもあるデビットカードですが、他のキャッシュレス決済手段と比べて何が違うのでしょうか。
デビットカードの作り方や使い方、特徴をはじめとする基本的な情報とともに、他のキャッシュレス決済手段と比べたときの相違点についてもチェックしていきましょう。

デビットカードとは

デビットカードとは、ショッピングや飲食店での支払いに利用できる決済用カードのことです。
カードは預金口座と紐づいており、支払いに利用すると代金が口座から即座に引き落とされます。基本的に口座にお金が入っていなければ決済できないので、後から支払いに困るようなケースは少ないのが特徴です。

預金口座と紐づくという特性上、デビットカードを発行できるのは銀行や信用金庫などに限られます。

デビットカードを持っているか確認する方法

銀行や信用金庫などの口座を持っているならば、すでにデビットカードを持っているかもしれません。デビットカードは、銀行や信用金庫などのキャッシュカードと一体になっていたり、口座開設時に発行を勧められたりするケースがあるからです。

デビットカードには、カード左上や右下、あるいは中央などに「Visaデビット」や「Debit」など、デビットカードであることを示すような言葉があります。
「デビット(Debit)」の言葉があるカードを持っている場合は、カードと紐づいている口座にお金を入れておけば、すぐに使い始めることができます。

なお、デビットカードの中には、デビットの言葉がどこにも書かれていないものもあります。そのため、デビットと書かれたカードが手元にないからといって、デビットカードを持っていないとは限りません。
手元にあるカードがデビットカードとして使えるかを正確に知りたい場合は、カードを発行している銀行や信用金庫などに問い合わせて確認することをおすすめします。

J-Debit対応のキャッシュカードはデビットカードとして使えることがある

J-Debitとは、買い物や食事代の支払い時になどにキャッシュカードを提示してお店の端末に暗証番号を入力すると、利用代金が口座から即時に引き落とされるサービスのことです。
J-Debitに対応しているキャッシュカードをJ-Debitの加盟店で利用するときに限って使えるサービスで、日本電子決済推進機構が提供しています。

わかりやすく説明するならば、条件を満たしている環境下において、銀行や信用金庫のキャッシュカードをデビットカードのように使えるサービスということになります。
ただ、J-Debitの加盟店は限られているので、J-Debitを利用する予定があるときはあらかじめ公式サイトで気になるお店の対応状況を確認しておくと良いでしょう。

デビットカードの特徴

デビットカードには、以下のような特徴があります。

【デビットカードの特徴】

  • 預金口座から即座にお金が引き落とされる
  • 15歳以上ならば申し込めることが多い
  • ポイント付与やキャッシュバックがある
  • 不正利用に対する補償制度がある
  • 海外ATMで現地通貨を引き出せる

現金での支払いに対してポイント還元を受けられるかどうかはお店によりますが、デビットカードの場合は利用するとポイントやキャッシュバックを受けとれることが多いです。
また、現金を盗まれたり落としたりしても補償してもらうことはできませんが、デビットカードであれば不正利用時に補償してもらえることがあります。

預金口座から即座にお金が引き落とされる

デビットカードは、カードを利用したときに預金口座から即座にお金が引き落とされるのが特徴です。預金口座にお金がない場合は、引き落としができないので買い物に利用できません。そのため、お金を使いすぎる心配をする必要はないでしょう。

ただし、一部のデビットカードでは、残高不足が発生した場合に自動で立て替えが行なわれる場合があるので、注意しましょう。

15歳以上ならば申し込めることが多い

一般的に、デビットカードの申込条件は「満15歳以上の方(ただし中学生を除く)」とされています。年齢の条件を満たしていれば高校生や大学生もデビットカードへの申し込みが可能です。

ただし、中には、満18歳以上でなければ申し込めないデビットカードもあります。その場合、満18歳以上でも高校生は申し込めないのが一般的です。

ポイント付与やキャッシュバックがある

デビットカードを利用すると、カードの利用金額に応じてポイントをもらえたり、キャッシュバックを受けられたりするケースがあります。
デビットカードを利用して獲得したポイントの使い道はカード発行元の銀行によって異なりますが、所定のレート計算に基づいて現金がもらえたり、航空会社のマイルなどと交換できたりします。

不正利用に対する補償制度がある

所有しているデビットカードが第三者による不正利用に遭った場合は、原則として補償を受けられます。

ただし、補償を受けるには、定められた条件をクリアしている必要があります。
たとえば、あるデビットカードは「補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われる」と定めています。この場合、通知が受理される40日前に起こった不正利用、通知が受理されてから70日後に起こった不正利用などは補償してもらえません。

また、補償金額にも「1年間で100万円まで」というように上限が定められているケースがあります。

海外ATMで現地通貨を引き出せる

海外旅行や海外出張などに行ったとき、デビットカードがあれば滞在先の街中にあるATMで現地通貨を引き出せます。
現地通貨を引き出すときは、引き出した現地通貨に相当する金額の日本円が口座から引き落とされるので、引き出す通貨の預金がなくても問題ありません。
たとえば、アメリカドルを引き出したいからとって、アメリカドルの口座を持っている必要はないということです。

ただし、デビットカードを使って現地通貨を引き出すときは、現地金融機関所定の使用料と海外事務手数料がかかります。
使用料の金額はATMによって異なりますが、場合によっては日本円で1,000円近いお金を取られることもあります。
使用料が発生するATMの場合、引き出しが実行される前に使用料に関する注意書きが必ず表示されるので、金額のチェックを忘れないようにしてください。

海外事務手数料とは、外貨による決済を利用した際に発生する手数料のことです。海外事務手数料はデビットカードによって異なります。
同じ銀行デビットカードでも国際ブランドによって異なるケースもあるので、海外での利用を考えている場合は事前に確認しておきましょう。

デビットカードの注意点

デビットカードを利用するときは、以下の点に注意して使うことを心がけましょう。

【デビットカードを利用するときの注意点】

  • 口座残高以上の利用はできない
  • 支払方法は一括払いしか選択できない
  • 使えない場所もある

デビットカードは紐づけられた口座から代金がすぐに引き落とされる仕組みなので、口座残高を超えた金額の利用はできないほか、分割払いやリボ払いなど、一括払い以外の支払方法を利用することはできません。
また、一部の店舗はデビットカードによる決済を受け付けていないことも知っておきましょう。

口座残高以上の利用はできない

デビットカードは、決済をすると紐づけられた口座から代金が即座に引き落とされる仕組みです。引き落とせるだけのお金が入金されていなければ買い物に使えないため、口座残高以上の買い物をすることはできません。

口座残高以上に使えない分、支払いが困難なレベルになるまでカードを使ってしまう心配はありません。
ただ、立て替えを行うタイプのデビットカードの中には残高不足を自動的に補うものがあるので、無計画に使い続ければ返済が困難になるおそれがあることに注意しましょう。

支払方法は一括払いしか選択できない

デビットカードの支払方法は一括払いのみです。分割払いやリボ払いなどで、支払いを複数回に分けることはできません。
高価な商品を購入しようとしたとき、手持ちのお金がないからとりあえずカードで支払って、後からゆっくり返済してくというようなことはできないので注意しましょう。

使えない場所もある

保険料やネット通信サービスの支払いといった定額料金の支払いや飛行機の機内販売など、一部の場所ではデビットカードを利用した支払いができないことがあります。
デビットカードの利用可否については、カード発行元の銀行や加盟店(カード利用先)の公式サイトに記載があるケースが多いので、気になる場合は調べてみましょう。

デビットカードの使い方

デビットカードの使い方は、実店舗の場合とインターネットの場合で異なります。

実店舗で利用する場合は、店員に「カードで払います」と告げてデビットカードを見せましょう。
決済端末のカードを読み取る場所にカードを通すか挿入するよう言われるので、指示に従ってください。最後に、カード利用明細やレシートをもらったら支払い手続きは完了です。
なお、デビットカードで代金を支払う際は、暗証番号の入力やサインを求められることがあります。暗証番号はカード申込時に設定しているケースが多いですが、わからない場合はカード発行元の銀行に問い合わせて確認しておきましょう。

インターネットで使う場合は、カード番号やカードの有効期限、名義人やセキュリティコードなどの入力を求められます。
セキュリティコードとは、カード裏面の署名欄の隣にある3けたの数字のことです。必要事項を入力した後は指示に従って進んでいけば決済が完了します。

デビットカードの作り方

デビットカードは、以下の方法で作ることができます。

【デビットカードの作り方】
1.銀行口座を開設する
2.デビットカードの申込手続きをする
3.デビットカードを受け取る

デビットカードを作るには、カードを発行している銀行の預金口座を開設する必要があります。
銀行口座の開設手続きを行えるのは、インターネットか店舗窓口です。店舗窓口は長時間待たされるおそれがあるので、銀行口座を開設する際はインターネットでの申込手続きがおすすめです。

デビットカードには、キャッシュカードとデビットカードがひとつになった「一体型」と、キャッシュカードとデビットカードが別々に発行される「分離型」という種類があります。

キャッシュカード一体型のデビットカードの場合は、キャッシュカードを発行すれば、デビットカードも同時に発行されます。キャッシュカードとデビットカードの申込手続きを別々にする必要はありません。

キャッシュカードとデビットカードが別々に発行される場合は、口座開設申込手続きの最中にデビットカードを発行するかどうかを尋ねられます。
インターネットから口座開設の申し込みをする場合は「発行する」と回答し、店頭窓口で口座開設をする場合は担当者に「デビットカードを作りたい」と伝えてください。
分離型の場合は口座開設後にデビットカードのみ申し込むこともできますが、手続きの方法は銀行によって異なるので、詳しい情報は銀行の公式サイトなどで確認することをおすすめします。

デビットカードを受け取れるのは、申込手続きが完了してから約1週間後です。本人確認書類を提示しなければ郵便物を受け取れない「本人限定受取」で送られてくることがあるので、日本郵便の公式サイトから本人限定受取郵便の受け取り方を確認しておきましょう。

なお、未成年者がデビットカードを作る場合も同じです。保護者の同意なども不要なので、デビットカードを作りたい未成年者は銀行口座を開設し、所定の申込手続きを進めましょう。

おすすめのデビットカード5選

最後に、おすすめのデビットカードを5枚紹介します。支払いの仕組み、申込可能な年齢、通常のポイント還元率、海外事務手数料のほか、ほかのデビットカードにはない特徴があるカードをピックアップしました。

GMOあおぞらネット銀行デビットカード

GMOあおぞらネット銀行デビットカードは、条件を満たすことでポイント還元率が最大1.2%になるデビットカードです。
「3か月間のデビットカードの利用金額が合計30万円以上」「外貨普通預金の残高が300万円以上」などの条件を満たすたびにポイント還元率が0.8%、1.0%、1.2%とアップします。
最低の場合でもポイント還元率は0.6%なので、デビットカードとしてはポイント還元率が高いと言えるでしょう。

イオン銀行キャッシュ+デビット

イオン銀行キャッシュ+デビットには、イオングループの店舗で利用できる特典があります。たとえば、毎月20・30日の「お客様感謝デー」にイオンスタイルやイオンで使うと一部商品が通常の5%オフになるほか、イオンシネマで使った場合は料金がいつでも200~300円オフ(20・30には1,100円)になります。
カード利用で獲得できるポイントについても、通常だと200円(税込)につき1ポイントですが、イオングループで利用した場合はいつでも基本の2倍となります。

海外事務手数料は1.6%と、デビットカードの中では低めに設定されていることも特徴のひとつです。そのため、海外渡航の機会が多い場合は申し込みを検討してみてもいいかもしれません。

Sony Bank WALLET

Sony Bank WALLETは、カード発行元のソニー銀行が提供する外貨口座にお金を持っていれば、海外事務手数料が0円になるのが特徴です。
具体的には、外貨口座に米ドルがある状態で米ドルの価格表示がされている商品を購入する場合や、ユーロがある状態でユーロの価格表示がされている商品を購入する場合などが当てはまります。
米ドルやユーロを含む計10通貨に対応しているので、対応している通貨を利用する国への渡航機会が多いのであれば海外事務手数料を払うことなく買い物ができるでしょう。現地のATMを利用してお金を引き出すことも可能です。

Sony Bank WALLETは、日本円の預金から外貨の支払いや引き出しを行うこともできます。ただし、その場合は1.79%(税込)の海外事務手数料が発生するので注意してください。

PayPay銀行のVisaデビットカード

PayPay銀行のVisaデビットカードは、ネット専用のカードレスVisaデビットを発行できるのが特徴です。
最大4枚まで発行できるのでお店によって使い分けができるほか、使わなくなったときはカード番号を停止できます。
PayPay銀行のVisaデビットカードはカード利用額500円(税込)につき1円分のPayPayポイントが付与されますが、カードレスVisaデビットを利用したときにも同様の割合でポイントが付与されます。

楽天銀行デビットカード

楽天銀行デビットカードは、カード利用額100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。ポイント還元率は1%なので、デビットカードの中ではポイント還元率が高い方と言えるでしょう。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBと3種類用意されており、利用できる特典にも違いがあるので、申し込むときは利用用途や優待特典を考えて選ぶようにしましょう。

著者 : 株式会社クヌギ

2009年設立。日本クレジット協会 準会員、全国消費生活相談員協会 企業賛助会員。

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