PR 更新日 : 2024.07.31

クレジットカードの審査基準 審査なしのクレジットカードはあるのか?

クレジットカードの発行前には、カード会社による審査が行われます。カード会社は審査について詳細を明かしていません。

しかし、クレジットカードに関係する法律や、カード申込時に記入する申込書あるいは申込フォームの内容から、カード会社が何を審査基準にしているのかは分かります。そこで、審査基準や審査落ちの原因として考えられることを紹介します。

また、審査なしで発行できるクレジットカードはないのかという疑問もあるでしょう。法律の関係上、審査なしで発行できるクレジットカードは存在しませんが、クレジットカードの代わりに使えるカードや審査が不安でも申し込めるカードなどはあります。記事の最後にまとめたので、気になる場合はチェックしてみてください。

クレジットカードの入会審査とは

経済産業省がまとめた「キャッシュレス関連用語集」では、入会審査を下記のように定義しています。

入会審査
消費者が主にクレジットカード利用の申し込みをしたときに、クレジットカード会社が、属性情報や過去の返済状況を参考にカード発行の審査を行うこと。
【加えて】
クレジットカード会社は、審査の内容をもとに利用可能限度額を設定するため、利用可能限度額は人によって異なる

※引用:経済産業省「キャッシュレス関連用語集

クレジットカードは「支払いをする能力がある」という消費者の「信用」をもとに成り立っています。そのため、信用が伴わなければクレジットカードを利用することはできません。
クレジットカードの審査が行われるのは、申込者が信用できる人物かどうかをカード会社が調べるためと言えそうです。

クレジットカードの審査の流れ

クレジットカード会社などによって構成される一般社団法人「日本クレジット協会」によれば、クレジットカードの審査は以下の流れで進むと解説されています。

【クレジットカードの審査の流れ】
1.書類審査
2.確認業務(本人確認、申込意思の確認、在籍確認)
3.取引履歴の確認
4.信用情報のチェック
5.審査結果の決定
※ 参考:日本クレジット協会「クレジット会社の審査

書類審査では申込者が提出した情報(氏名、住所、勤務先など)がチェックされ、そのあとは本人確認や申込意思の確認が行われます。
本人確認や申込意思の確認は申込者の携帯電話に連絡が入る形で行われることが多く、電話では氏名や自身の申し込みに間違いないかなどを問われる傾向があります。
しかし、カード会社によっては本人確認や申込意思の確認が行われたという報告がまったく無いケースもあったので、すべてのカード会社で行われている作業なのかは不明です。

在籍確認とは、申込者が申告した勤め先で本当に働いているのかを確認するための作業のことです。
具体的にどのように行われているのかは不明ですが、カード会社の審査担当者から勤務先に電話がかかってきたという体験談や口コミもありました。

確認業務が完了すると「過去に自社との間で取引はあるのか(取引履歴の確認)」や、他社との取引情報などを記載した「信用情報」と呼ばれる情報のチェックが行われ、1~4の総合的な判断に基づいて審査結果が決まります。

なお、クレジットカードの審査はカード発行時だけでなく、有効期限が切れてカードを更新するときや、カードの利用限度額を増額するときなどにも行われます。
ここで紹介したクレジットカードの審査の流れはカード発行時のものであり、更新や増額の際に行われる審査の流れは異なる可能性があるので注意してください。

クレジットカードの審査でチェックされる項目

クレジットカードの審査では「本人の属性」と「信用情報」が見られています。それぞれの詳細について、以下で詳しく確認していきましょう。

本人の属性

属性とは、申込者本人の個人情報や社会的地位を推察するのに使える情報などのことです。属性情報にあたるのは、申込フォームに入力する以下のような情報です。

【属性情報の例】

  • 氏名
  • 住所、年齢、電話番号
  • 職業・しごと(会社員、自営業、パート・アルバイト、学生など)
  • 勤務先の電話番号(勤務先の企業名、住所、勤続年数なども尋ねられることがある)
  • 年収
  • 生計を同一にする人数

信用情報

信用情報とは、ローンやクレジットの契約に関する客観的な取引の事実を記録した情報のことです。
信用情報は「個人信用情報機関」と呼ばれる第三者機関に保管されており、カード会社は申し込みを受け付けると申込者の信用情報を必ず確認します。
カード会社には申込者の信用情報を調査することが法律で義務付けられているからです。

信用情報には、本人を識別するための情報のほか、クレジットの契約内容や他社の借入・返済状況などが記録されています。
クレジットの申込履歴も最長6か月間残るので、クレジットカードの審査に落ちた場合は審査担当者にその事実が知られるおそれがあります。

これらの情報は個人信用情報機関に加盟する加盟会社から提供される情報をもとに構成されており、記載内容が事実である限り削除・訂正をすることはできませんが、一定期間が過ぎると自動的に削除される仕組みになっています。

信用情報の記録

信用情報に登録される情報は決まっています。また、登録される情報によって記録の登録期間も異なります。

【信用情報に登録される情報の例と登録期間(※)】
信用情報に登録される情報 登録期間
支払いの延滞 最大1~5年
強制的な解約の記録 最大5年

※ 「登録期間」の表現は個人信用情報機関によって異なっており、JICCとKSCは登録期間、CICは保有期間と表記している。

個人信用情報機関と呼ばれる機関は3つあり、それぞれ「CIC」「JICC」「KSC」と呼ばれています。同じ情報でも登録期間はそれぞれ異なることがあるので注意しましょう。

クレジットカードの審査に落ちるおそれがある人の特徴

以下の条件に当てはまっている人は、クレジットカードの審査に落ちるおそれがあります。

【クレジットカードの審査に落ちるおそれがある人の特徴】

  • 支払い能力(返済能力)が足りない
  • 本人確認や在籍確認の電話に対応できない
  • 申込内容に記入ミスがあった

クレジットカードの審査に落ちるおそれがある人の特徴について、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

支払い能力(返済能力)が足りない

カード会社は返済能力がない人にクレジットカードを発行することができません。
そのため、カード会社から返済能力が足りないと判断された場合は、クレジットカードの審査に落ちます。

なお、返済能力の有無は属性情報や信用情報など様々な情報から総合的に判断されています。

本人確認や在籍確認の電話に対応できない

クレジットカードの審査では、本人確認や在籍確認と呼ばれる手続きが行われることがあります。
かかってきた電話に出ないなど、適切に対応できない場合は審査に落ちてしまうおそれがあるので、カード申込後はいつ電話がかかってきてもいいように準備しておきましょう。

申込内容に記入ミスがあった

申込内容に記入ミスがあると、クレジットカードの審査に落ちるおそれがあります。申込内容の記入ミスは、虚偽申告と勘違いされるおそれがあるからです。

申込書や申込フォームに事実と異なる記載があったとき、カード会社からすれば、それが記入ミスなのか虚偽申告なのかを判断することができません。
カード会社は虚偽申告による申し込みを固く禁じているので、記入ミスを虚偽申告と受け取られてしまった場合は、審査に落ちてカードを作れないとしても不思議ではないでしょう。

勤続年数や居住年数など、正確に思い出すのが難しい情報については。過去の記憶を慎重にたどりながら記載することを心がけてください。

審査落ちした場合は別のカードへの申し込みを検討してみる

クレジットカードの審査に落ちたときは、別のカードに申し込むことも検討してみましょう。クレジットカードの審査基準は、カード会社によって異なる可能性があるからです。

株式会社シー・アイ・シー(CIC)によれば、クレジット会社(カード会社など)はCICの情報も参考にしながら自社の審査基準に基づいて審査を行い、総合的な判断の結果として審査可否を決めています。
つまり、カード会社が異なれば審査基準も異なる可能性があるということです。カード会社によって審査基準が異なるのであれば、審査に落ちたカードとは別のカード会社が発行するクレジットカードであれば審査に通過できる可能性はあると考えられます。

審査に不安があってどのカードを選べばいいか分からない場合は、審査に不安がある人も申し込みやすいカードも参考にしながら申し込みたいカードを選んでみましょう。

カードのランクによって審査難易度が変わる可能性はある

クレジットカードの審査難易度は正確には分かりませんが、同じカード会社が発行しているカード同士で比較した場合、ランクが高いカードのほうが、審査が厳しい可能性は否定できません。カードのランクが上がると、利用限度額が高くなる傾向があるからです。

クレジットカードの利用限度額は、申込者の年収などを元に計算される「支払い能力」の範囲内で、カード会社の判断によって定められます。
そのため、利用限度額が高いカードであれば、その分必要とされる支払い能力も高くなり、審査に通るのも難しくなる可能性があると言えるでしょう。

審査なしで発行できるクレジットカードはあるのか

審査なしで発行できるクレジットカードは存在しません。カード会社には、申込者の返済能力を調査することが法律で義務付けられているからです。返済能力の調査が「審査」にあたります。

審査なしで発行できるクレジットカードは存在しませんが、利用代金が銀行口座から即座に引き落とされる「デビットカード」であれば、審査なしで発行できるものもあります。
また、プラスチックの物理的なカードを発行するのではなく、カード番号や有効期限といった決済に必要な情報をスマホなどに取り込んで使う「バーチャルカード」と呼ばれるプリペイドカードも、審査なしで発行できます。
ただし、バーチャルカードの後払い機能を使う場合は審査が必要になるので注意してください。

審査が不安な人でも申し込みやすいクレジットカード

審査なしで発行できるクレジットカード、あるいは審査が甘いクレジットカードは存在しません。
しかし、他社とは異なる審査基準があると推測できる「独自の審査基準を持つと考えられるクレジットカード」であれば、カードを発行してもらえるチャンスがあるかもしれません。
また、「申込間口の広いクレジットカード」であれば、条件が少ない分申し込める可能性が高くなります。

そこで、ここからは独自基準のクレジットカードか、18歳以上あるいは18歳以上で連絡可能ならば申し込めるカードのいずれかを紹介します。

カード名 ACマスターカード エポスカード 三井住友カードRevoStyle セゾンカードインターナショナル VIASOカード 楽天カード
年会費 無料 永年無料 永年無料 永久無料 無料 永年無料
申込資格 安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 日本国内在住の満18歳以上の方(高校生を除く) 満18歳以上の方(高校生は除く)※20歳未満の方は親権者の同意が必要 18歳以上(高校生は除く)でご連絡が可能な方で、所定の金融機関に決済口座をお持ちの方 18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方、または18歳以上で学生の方(高校生を除く)。 18歳以上の方(高校生を除く)
審査・発行までの時間 ・店頭または自動契約機(むじんくん)、インターネットで申込:審査最短20分、発行まで最短即日  ※アコムの当日契約の期限は21時までです ・店頭申込:最短30分で発行
・インターネット申込:最短即日発行
インターネット申込で最短翌営業日発行 最短即日発行
(郵送受取の場合は最短3~7営業日で発行)
最短翌営業日発行 通常1週間~10日前後
利用限度額 1万円~800万円
※ショッピング枠ご利用時の上限は300万円、ショッピング枠とキャッシング枠の合計の上限は800万円です。
10万円~ 非公開 非公開 10~100万円 非公開
ポイント還元/キャッシュバック カード利用額の0.25%を自動キャッシュバック カード利用額200円につき1ポイント還元 カード利用額200円につき1ポイント カード利用額1,000円につき1ポイント カード利用額1,000円につき5ポイント カード利用額100円につき1ポイント
お申し込み

著者 : 株式会社クヌギ

2009年設立。日本クレジット協会 準会員、全国消費生活相談員協会 企業賛助会員。

を知るではアフィリエイトプログラムを利用し、アコム株式会社から委託を受け広告収益を得て運営しております。

PAGE TO TOP