PR 更新日 : 2024.07.31

お金がない時を乗り切る方法 注意点も紹介

お金がない状態で苦しくて、その経済的な困難を乗り越えたいなら、「収支バランスをとること」「収入を増やすこと」が重要です。 

この記事では、「収支バランスをとる方法」「収入を増やす方法」を紹介します。「お金がなくてもしてはいけないこと」も記載するので参考にしてください。

収支バランスをとる方法

お金がない状況を打破するためには収入と支出のバランスをとることが大切です。 収支のバランスがとれれば、突発的なことが起こらなければ、お金がない状況にはなりません。

収支バランスを取るには、下記を上から順番に行いましょう。 

  • 現状の収支バランスの把握
  • 固定費と変動費の振り分け
  • 項目ごとの予算設定
  • 家計管理の習慣化

現状の収支バランスの把握

収支バランスをとるには、まずは現状の収入と支出の把握をする必要があります。収支がわかれば、使いすぎの項目や削れる項目が一目瞭然となり、お金の使い道を調整することが可能です。

収支の把握のため、まずは1ヶ月間、詳細な家計簿をつけましょう。1ヶ月の間、あらゆる収入と支出を細かく記録します。収入に関しては、給与や副業収入などの定期的な収入はもちろん、臨時収入や贈与なども含めて記録しましょう。支出に関しては、現金取引、クレジットカード、電子マネー、口座引き落としなど、全ての支払い方法での支出を、日付・金額・カテゴリー(光熱費、食費、交通費など)の項目で記録します。

固定費と変動費の振り分け

収入と支出を記録したら、次は、記録した支出を固定費と変動費に分類しましょう。

固定費とは毎月固定的に発生する支出のことです。家賃や住宅ローン、光熱費(電気・ガス・水道)、通信費(携帯電話・インターネット)、各種保険料、定期的な医療費などが含まれます。

変動費とは流動的に発生する支出のことです。食費(外食・食料品)、交際費、衣服費、日用品費、趣味・娯楽費、交通費などが該当します。気分や状況などにより毎月支出額が変わります。

項目ごとの予算設定

固定費と変動費の分類が完了したら、総支出に対する固定費と変動費の割合を計算し、その上で予算設定をしてください。

固定費と変動費の割合は、まずは固定費は最大50%・変動費は最低50%で予算を立ててみて、自分の好みによって調整するといいでしょう。一般的に固定費は収入の50%以下に抑えることが望ましいとされているためです。

固定費と変動費の割合を決めたら、その範囲内で、食費は2万円・娯楽費も2万円のように項目ごとの予算を決めて、予算内での支出を守りましょう。予算をたてると、特に変動費は残金を計算しながら支出の調整できるようになるため、無駄な支出を防ぎやすくなります。

固定費の節約方法

固定費を抑えるには、支出の割合が大きい費用から見直しを進めると、効果が高いです。家賃を払っている場合には、家賃の安い物件に引っ越すのもひとつの方法でしょう。水道光熱費や各種保険料金、スマホ料金は、プラン変更をしたり格安サービスに乗り換えたりすることで、料金を抑えられる場合があります。なお、水道光熱費は意識的に使う量を減らすことでも節約できるでしょう。

変動費の節約方法

変動費を抑えるには、まずは未使用または使用頻度の低い項目に注目すると、負担なく節約しやすいでしょう。未使用のジム会員権、使用頻度の低い有料アプリの定期購入などは契約解除を検討してください。

食費の節約には、自炊と、スーパーマーケットの利用が効果的です。会社や学校にはお弁当や水筒を持参しましょう。コンビニ弁当やペットボトルのドリンクは割高であり、コンビニに行くだけで必要ではないものをつい買ってしまう可能性が高いです。外食はリーズナブルなところを選んでいても、度重なると結構な値段になってしまいます。食材は、スーパーマーケットで買いましょう。スーパーは定価よりもやや割引された値段で売られていることが多いです。セール品の活用をできると更に節約になります。1週間分のメニューを決めてまとめ買いをすれば、無駄なものを買いにくくもなります。

交通費の節約には、可能な限り徒歩や自転車、公共交通機関の定期券や割引プランを活用するのが良いでしょう。

なお、費用をかけたいもの、節約してもいいものはその時々で変わってきます。特に変動費の節約については定期的に見直して実行するのが現実的、かつ、無理がかかりにくいでしょう。 

家計管理の習慣化

お金がない状況を打破するためには、上述の「収支バランスをとること(家計管理)」を習慣化することが大切です。管理していないと、支出オーバーになっても気づかずに支出を続けてしまうことにもなりかねません。

毎週または毎月、家計簿を振り返り、目標達成度を確認し、必要に応じて予算や支出計画を調整しましょう。家計管理を続けると、効果的な支出削減計画を立てることができるようになり、長期的な家計の健全性にも大いに役立ちます。

収入を増やす方法

お金がない状況を打破するためには、収入を増やすことも大切です。

一時的、または、将来に渡って収入を増やす方法には、下記のような方法があります。複数の方法を並行して行うことも可能です。自分の状況に応じて方法を選びましょう。

  • 給付制度を活用する
  • お金を借りる
  • 本業または副業での収入増を目指す

給付制度の活用

日々の生活費がない、光熱費が払えないなど、生活に困窮している場合は、一時的な収入増ではありますが、公的な給付制度の利用を考えるといいでしょう。生活が困窮していると日々の生活のことだけで疲弊してしまい、長期的にお金に困らないための対策を行うのは難しいと思われるためです。

地域の社会福祉事務所や市役所などの公的機関の窓口に行き、給付制度を利用したい旨と自分の状況を伝えると、自分が利用要件を満たしている、利用可能な制度を教えてくれます。たとえば、求職者支援制度(失業保険・職業訓練プログラムなど)、生活保護制度、住宅確保給付金制度などです。また、自立支援給付金、年金生活者支援給付金、医療費の減免、子育て支援、奨学金(無利子)など、様々な支援の利用が可能な場合もあります。

利用該当制度がわかったら、申請手続きや必要書類、支援を受けられるタイミングについても確認しておきましょう。なお、公的支援制度は申込から給付までに時間がかかることも少なくないため、申請は早めに行ってください。

お金を借りる

公的な給付制度の利用ができなかったり給付金だけでは足りなかったりする場合には、お金を借りるという方法も、一時的に収入を増やす手段になりえます。お金を借りると返済しなければならないので、あくまで手元のお金を一時的に増やすだけの方法ではありますが、指定のタイミングにお金がないと困るときには、有用な方法と言えるでしょう。

お金を借りる方法には、たとえば下記のようなものがあります。

  • クレカのキャッシング枠
  • 公的融資
  • 組合や金庫、基金からの貸付
  • カードローン(銀行・消費者金融)
  • 家族・友人など周囲の人
  • 質屋
  • 貯金担保貸付
  • 生命保険契約者貸付
  • 会社の従業員貸付・内定者ローン
  • 配偶者貸付
  • 奨学金(有利子)

借入方法ごとに、融資までにかかる時間、金利、無利息期間などの提供サービスが異なります。自分の条件に合った借入方法を選びましょう。それぞれの借入方法の詳細については、下記記事でご確認ください。
今すぐお金を借りる 即日で現金を借りる方法
低金利のカードローン 金利の相場や利息を安くする方法
学生がお金を借りる方法 奨学金制度・教育一般貸付・内定者向けローンなど
専業主婦がお金を借りる 収入がなくても借入できるカードローンを紹介

借入を検討する際は、「金額は必要最小限にすること」「事前にしっかりと返済シュミレーションを行うこと」を守りましょう。必要以上の金額の借入・返済計画が立っていない状態での借入は、財政状況をさらに悪化させる恐れがあります。 

収入を増やす

本業や副業で収入の増加を目指せば、将来に渡ってお金がない状態を打破しやすい環境につながる可能性があります。

本業としては、スキルアップを通じて、現状の会社での昇給、または、より良い給料での転職の可能性を探りやすくなるでしょう。オンラインの無料講座(MOOCs)や地域の公民館で開催される無料または低価格のワークショップなどを活用し、新しいスキルを習得します。特に、今後需要が高まると予想される分野(IT、デジタルマーケティング、データ分析など)のスキルを身につければ、昇進や将来の良い条件での転職のチャンスが広がるでしょう。

副業としては、単発や日払いの仕事を選べば、早ければ当日に給与を得られます。オンラインプラットフォームを活用したライティング、翻訳、デザインなどのフリーランス業務や、家事代行・ペットの世話代行など、自分のやりやすい内容の副業を見つけましょう。

お金がなくてもしてはいけないこと

支払の滞納

お金がない状態で苦しくても、支払の滞納は避けましょう。家賃、公共料金、ローンなどの支払を怠ると、短期的には一時的な安堵感を得られるかもしれませんが、長期的には深刻な問題を引き起こします。滞納は信用スコアの低下、延滞金の発生、法的措置の対象となるリスクがあります。さらに、住居を失ったり、公共サービスを停止されたりする可能性もあるでしょう。

支払が困難な場合は、債権者に連絡を取り、支払計画の見直しや一時的な猶予について相談することが賢明です。債権者は顧客の状況を理解し、柔軟な対応をしてくれる可能性があります。

また、長期的に返済に困りそうな場合には、はやめに弁護士などの専門家に相談しましょう。 状況によっては債務整理や個人再生などの法的手続きを検討することが必要かもしれません。法テラスなど、無料で弁護士に相談できるサービスを利用できます。

違法な業者からの借入

お金がない状態で苦しくても、違法な賃金業者からの借入は絶対に避けるべきです。違法な貸金業者(いわゆるヤミ金)からの借入は、法外な金利や脅迫的な取り立てなどにより、さらなる経済的・精神的苦痛を招く恐れがあります。

審査なしでお金を借りれると謳っていたり、公式サイトや広告に貸金業者登録番号の記載がない場合は、違法業者のため、関わりをもたないようにしましょう。

また、貸金業者登録番号の記載がある場合は、番号が虚偽でないかの確認も行ってください。財務局登録は当該財務局、都道府県知事登録は当該都道府県の公式サイトなどにて、登録の有無を確認できます。
(例)
財務局登録の貸金業者登録一覧(令和6年5月31日現在)

クレジットカードの現金化

お金がない状態で苦しくても、クレジットカードの現金化をすることはやめましょう。クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を、換金目的で使うことです。カード会社の利用規約に違反しているため、カードの利用停止、強制退会につながる可能性があります。強制退会は信用情報に記録されるので、将来的にクレジットカードやローンの審査に影響が出ることが考えられます。また、悪質な業者と取引をすることになるので、詐欺などの犯罪に巻き込まれる可能性も否定できません。

お金がない状態で困ったら、上述の「収支バランスをとること」「収入を増やすこと」をトライしてみてください。

心身の健康管理も意識しましょう

お金がないことによって受けるストレスは大きく膨らむことがあって、心身のバランスを崩す方もいます。上述した経済的な困難を乗り越えるための方策を実行するときには、適度な運動・十分な睡眠・規則正しい生活リズムの維持を心がけて、ストレスを軽減しましょう。瞑想やヨガなどのリラックス法を取り入れるのも効果的です。また、悩みを一人で抱え込まず、信頼できる周囲の人に話を聞いてもらうことも役立つでしょう。

著者 : 株式会社クヌギ

2009年設立。日本クレジット協会 準会員、全国消費生活相談員協会 企業賛助会員。

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