私は現在クヌギの経営者でもあり、同時に現役のマーケッターです。現役のマーケッターが会社を経営することにより、現場のコンサルタントが働きやすい会社を目指しています。
デジタルマーケティング業界では、営業畑出身の経営者が多いです。そのため営業担当者の力が強く、売上重視で通常の業務量を超えた受注数を獲得することが起きてしまいます。
受注数が多すぎると、現場のマーケッターは1案件づつ力を発揮できなくなるため、成果を出しにくい環境になりがちです。そして、案件に集中できない・成果がでない・個人のスキルが伸びない、といった悪循環が生まれ、案件の解約にも繋がります。
弊社ではこの状況を変えるために、職人が成果を出せる範囲での受注数の調整と、1案件ごとに成果に向かい合う時間を確保できる環境を整えています。
現場のマーケッターが時間を確保できるということは、クライアントの成果を出し続けることに繋がります。そして、成果を出し続けることが契約の延長に繋がる好循環が生まれます。
そのため無理な営業をせずとも、売上を伸ばすことができるのです。
弊社ではこの好循環を維持するため、私自身が現役で仕事をし、現場と離れた経営判断をしないように心がけています。
一人ひとりが職人であれ。
デジタルマーケティングにおける各領域で、一人前の活躍ができる職人となり「この領域なら、この人に頼もう」そう思って貰えるような人材になってほしいと考えています。
そのため平均的なデジタルマーケティング知識を身につけた後は、自分の得意分野を突き詰めることを良しとする企業文化が自然と形成されています。職人たちも積極的に協力してくれる組織風土で、社内コミュニケーションも良好です。
従業員それぞれが各自の目標に向かって自己研鑽をしている職場なので、個人としての明確な目標がうまく設定できずにいると、会社に馴染むことが難しいです。
職人になるということは、ある意味孤独であり、自分自身との戦いになります。その戦いに勝つことで、はじめて一人前の知識が身に付くのです。採用では、応募者が「どのような仕事人生を歩みたいのか」を最も重要視しています。
応募者へのメッセージ。
創業まもないころは私(職人)が技術をお伝えしていたため、技術継承がうまく行かずに、多くの退職者が出てしまう状況でした。そのため今は、副社長がマネージメントを担当することにより、私はマネージメントから離れ、技術開発に集中して取り組むことにしています。
また職人が増えることにより、専門知識の共有も行われるため、僕自身も現場で仕事をしていて楽しいです。
今後は従業員の働き方の多様性を尊重した福利厚生を強化し、今以上に職人が末永く働ける会社を目指して行きたいと思います。